田中阿季羅が白金堂にまつわる様々な話をお届けします。

2011年6月アーカイブ

「埒」 とは馬場の囲いや柵のことです。平安時代より続く勇壮な神事、賀茂競馬(くらべうま)は、昔も今も菖蒲の節句、5月5日に行われていますが、現在、新暦5月15日に定着している賀茂祭(葵祭)は、かつて旧暦4月の中の酉の日という決まりがあり、以前は競馬の方が葵祭より後に行われていました。つまり、祭りがすべて終わり、埒が外されるのは賀茂競馬が終了してからでした。

 本来は 「埒があく」 といわれていましたが、それが終わると農耕作業が本格的に行われる時期となり、それを待ちきれない気持ちを込めたのか 「埒があかない」 という否定形の表現に変っていったそうです。

 ちなみに、関西弁の否定形 「あかん」 という言葉も 「埒があかない」 と関連があるといわれています。

 

『紫陽花』.jpg

                           『紫陽花』

先日、地元の新聞を見ておりますと 「ことわざ発祥地」なる記事がありましたので、いくつか紹介してみたいと思います。

 大宰府に左遷された菅原道真が没した後、京都に起こった天変地異を人々は道真の祟りだと恐れました。道真は死後雷神になったと考えられ、領地だった 「桑原」 には雷が落ちなかったことから、落雷避けに唱えるようになったという説があります。ふつう 「くわばら、くわばら」 と2回唱えます。

 

『雷神』.jpg                            『雷神』 

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