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白金堂ブログ

『仏手柑』

今日は、お天気も良く比較的寒さも緩んでおりましたので、仕事の合間に昨年の春より気になっておりました法金剛院の境内にある 『仏手柑』 を観てまいりました。

タイミングよく立派な実を付けており、本当に仏さんが手を合わせておられるが如く、横向きに生っていた実を発見しましたので写真を撮らせていただきました。

過去に写真でしか見たことがありませんでしたので、実物は思っていたより大きく、本当に大人の手ほどの大きさがあり、レモンのような柑橘系のよい香りがしました。

丁度、お庭の手入れをされている方おられましたので、いろいろお話を聞いておりますと原産地はインドらしく、実を付けている木もそんなに大きな木ではないのですが、新芽を付ける枝を切り、接ぎ木で増やして実を付けるまで20年近くかかるそうです。また柚子の木と同じように枝には鋭いトゲがあります。

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 『法金剛院』

京都市右京区花園扇町に現存する寺院で、平安前期、右大臣・清原夏野(きよはらなつの)の山荘だったものを死後に 双丘寺とし、天安2年(858年)になって文徳天皇の勅願によって大きな伽藍を建て 天安寺 が建立されたがその後は荒廃し、大治5年(1130年)になって鳥羽天皇の中宮 待賢門院璋子(たいけんもんいんたまこ)が復興したものである。璋子はここで晩年を過ごし、今も法金剛院の北、五位山中腹の花園西陵に眠る。

絶代の美貌を謳われ、信仰心も深かった璋子を慕い、法金剛院を訪れる人々の中にはかの歌僧・西行もいたという。

待賢門院璋子につかえて出家の共をした待賢門院堀河は、『百人一首』 に歌を採られるなど歌人としても名高い。