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白金堂ブログ

修理事例

古伊万里なます皿 【金継ぎ】

【古伊万里なます皿】

 

古伊万里のなます皿です。円を描くように、2層から3層に分かれて複雑に割れています。

この様な破損は、寒い季節に見受けられます。器表面と内部で急激に温度差が生じますと釉薬と素地の熱による

膨張率の大きさが異なるため、歪みが生じてひび割れ・割れにつながるものと考えられています。

各破片は、断面が長く全て曲線になっていますので難しい作業でしたが上手く接着出来ました。

蒔絵を縁の呉須線の太さに合わせて、純金丸粉で施しました。違和感なく良い仕上がりになりました。

 

「修理前」

 

『修理後』

 

 

 

 

『外側』

 

 

 

 

 

【純金丸粉24K(金99,99%)仕上げ】