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白金堂ブログ

修理事例

横浜九谷 【金継ぎ】

明治時代に有力な陶器商が、自社の工場で九谷の生地に絵付けを施し完成品を神戸や横浜から欧米に輸出していました。依頼品はその当時の作品らしく、海外からの里帰りのようです。内から外が透けて見える程の薄い生地に細密な上絵が満遍なく描かれています。カップ・ソーサーとも手に取りますと驚くほど軽いのですが、妙に重量感のある器です。生地が薄く接着面が極端に狭い上、破片も多く大変難しい事例でありましたが、ズレなく良い感じに仕上がりました。

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『純金丸粉24K(金99,99%)使用』

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【織田製】