万暦写五彩竜文瓶
高さが、尺二寸(約36㎝)ほどある「万暦五彩竜文瓶」(写し)です。
前後両面に竜の姿が、下部分から昇竜・走竜・降竜と変化させて描いてあります。
また、波濤文・唐草文の帯文で器面を埋め側面二か所に獅子が造形されており、豪華絢爛な瓶でございます。
![s009 2013.4.14.jpg](https://www.kintsugi.net/blog/assets_c/2013/08/s009%202013.4.14-thumb-500x375-745.jpg)
![s010 2013.4.14.jpg](https://www.kintsugi.net/blog/assets_c/2013/08/s010%202013.4.14-thumb-500x375-747.jpg)
![s012 2013.7.31.jpg](https://www.kintsugi.net/blog/assets_c/2013/08/s012%202013.7.31-thumb-500x375-749.jpg)
過去に修理暦があるようで、前回部分をすべて剥離させますと上記①・②のように
かなり深いヒビ(亀裂)と欠けが出てきました。
水漏れも発生いたしておりましたので、欠け埋めと中塗りを繰り返し
仕上げに純金消粉(23K)で蒔絵を施しました。
![s016 2013.7.31.jpg](https://www.kintsugi.net/blog/assets_c/2013/08/s016%202013.7.31-thumb-500x375-751.jpg)
下絵、上絵が緻密に描かれておりますので、違和感なく仕上がりました。
![019 2013.7.31 万暦赤絵写五彩竜文瓶.JPG](https://www.kintsugi.net/blog/assets_c/2013/08/019%202013.7.31%E3%80%80%E3%80%80%E4%B8%87%E6%9A%A6%E8%B5%A4%E7%B5%B5%E5%86%99%E4%BA%94%E5%BD%A9%E7%AB%9C%E6%96%87%E7%93%B6-thumb-500x666-753.jpg)
瓶が重く漆で線を引くのに苦労いたしましたが、お客様に大変喜んでいただきました。
ありがとうございました。